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フェンフルラミンという脳に作用する薬は、現在のところ日本では許可されていません。
米国で使われていましたが、副作用として肺高血圧症を起こしてしまうので、いま黄色信号がともっています。
実は1、2年後に日本にも上陸する予定だったのですが、こうした副作用のアクシデントがあってストップしています。
糖尿病治療では「そのひと口をやめさせる」ということがなかなかむずかしいのですが、食欲に対する薬を少し使うことによって効果が上がることがあります。
たとえば、サフレックスという薬です。
食欲抑制剤として使えるものは、現在日本の医療用としてはこれだけです。
薬局・薬屈にはクエン酸やガルシニアなど、さまざまな食欲抑制剤が置いてあります。
美容用のやせ薬として使われることがあるようですが、いずれも医学的な裏付けとなる証拠がとぼしいので、使用には注意したほうがいいと思います。
食欲のナゾが一つわかってきた、食欲を抑制する薬を開発するためには、体のなかでどのように食欲が起こっているのかがわからなければいけません。
食欲に関しては、満腹中枢や空腹中枢があることが知られています。
統括して、「おなかがすいたから何か食べたい」とか、「もう満腹だから、いらない」という行動につながるわけです。
しかしそれだけでは、みんなが満腹して「ごちそうさま」なのに、「もっと食べたい」「甘いものがほしい」と言う人が出てくる理由は説明できません。
満腹になって食欲がおさまるのは、単に食事量だけの問題でないことはあきらかです。
そこに何が介在しているのでしょうか?何年に米国で発表された報告に、その答えをさぐるカギが隠きれています。
体の脂肪というのは、ダイエットしようと思っていてもなかなか減っていきません。
体脂肪がふえれば、それだけ貯蔵エネルギーがあるわけだから、やせている人よりもおなかがすかなくなるように思えますが、そうはいきません。
どんなに太っても、食欲はおとろえないのです。
本来、体のなかには、太ったときに食べ過ぎをおさえるシステムが備わっています。
脂肪細胞から分泌されるレプチンというタンパク質が、その主役を演じます。
食事で摂ったカロリーのうち使われない部分は、おもに脂肪として体に貯蔵されます。
すると、この脂肪組織から「もう食べるな」という赤信号が、脳のなかで満腹や空腹を感じている視床下部に伝えられます。
その赤信号となるのが、レプチンなのです。
このレプチンの異常で「もうひと口」がガマンできなくなるのです。
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